脂肪肝疾患を改善するためのライフスタイルのヒント
脂肪肝疾患を改善するためのライフスタイルのヒント
。一方で、全体の患者のうち12-14%程度が、アルコールをあまり摂取しないにもかかわらず脂肪肝となる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)です。さらにそのうち、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、5-10年のうちに5-25%程度の方が肝硬変へと進行していきます。肝硬変へ進行すると元の状態には戻らないため、肝不全・肝臓がんを引き起こす可能性があります。
非アルコール性脂肪肝疾患の危険因子
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は、次のような代謝障害と密接に関連しています。
- 太りすぎ、肥満
- 血中脂肪が高い
- 高血圧
- 糖尿病 等
脂肪肝の症状は何ですか?
脂肪肝のほとんどは無症状であり、健康診断、腹部超音波検査、血液検査などによって偶然発見されることがよくあります。
肝炎や肝硬変に進行したことを示す兆候もあります...
- 疲労
- 食欲不振、吐き気
- 右上腹部の痛み、肝臓の肥大
- 黄色い肌と目(黄疸)
- 腹水…
脂肪肝の予防
脂肪肝は健康的なライフスタイルで予防することができます:
- 健康的な食事: 野菜や果物を良く摂取し、砂糖や飽和脂肪酸を制限します。
- 定期的な運動: 1日30分、週5日、ジョギング、サイクリングなど。
- 適度な体重を維持すること。
- アルコールを控えること。
- 肝炎ウイルスのワクチン接種。
- サプリメントや不適切な医薬品、ハーブなどの使用には注意してください。
- 糖尿病、高血圧、脂質異常症などの基礎疾患のコントロール。
脂質異常症や脂肪肝といわれた場合は、年に2回程度、検査・医師の診察を受けるようにしてください。